枕の選び方、安眠の方法

朝起きると身体がガチガチに硬くすぐに立ち上がることができない、

ぐっすり寝たはずなのに、起きた時に首や肩周りがこっている。

など、起床時に身体の具合が悪い方、

その原因は・・・

枕が自分にあっていない

寝返りがうまく出来ていない

というのが考えられます。

どんな枕が一番良いのか？！

お店に行ってよさそうと思って使ってみてもイマイチ・・・

買ったときは良かったけど、最近しっくりこない・・・

そんな方も多いのではないでしょうか？

そもそもなぜ枕をする必要があるのか？！

まずはそこから解説していきます。

人間の身体は、

頭、肩、骨盤が大きく

寝たときに地面と隙間が空く所が多いのです。

犬やネコなどの動物は頭も骨盤も小さく、

肩は身体から突出していないので丸くなって寝ると地面との隙間が少ないです。

では隙間が出来るとなぜ駄目なのかというと、

自分の体重が地面（布団）と接地している部分にかかるので

その部分だけ体重の圧がかかり血行不良や筋肉にダメージが出やすくなります。

例えば、横向きで寝る時は、

肩と骨盤が一番布団と接するようになります。

そうなれば肩と骨盤（お尻の横側）に体重がかかりそれが負担になります。

また、頭より肩が突出しているので頭は傾いたままになってしまいます。

この隙間を埋めることで自分の体重が均等にかかり負担を減らせるというわけです。

では、良い枕、自分に合った枕とは

この隙間が埋まるような形と高さの枕を選ぶのがベストです。

寝る姿勢は主に仰向け、横向き、うつ伏せ

横になって寝る場合この三つのどれかになると思います。

それぞれの体勢で自分が落ち着くポジションがあると思います。

そのポジションになった時に隙間を埋めれるように枕を見つけていきましょう。

仰向けで寝る事が多い方は

首の後ろ、腰の後ろ、膝の後ろに隙間が空きやすいです。

この場合は、後頭部の下から首の後ろに低めの枕が良いでしょう。

そして腰の後ろの隙間を埋める為に柔らかめのマット、

膝の裏側にクッションを引くのが良いでしょう。

横向きで寝る場合は。

肩幅ぐらいの厚みのある少し固めの枕がよいでしょう。

お尻の横（大転子）が一番飛び出るようになるので

抱き枕の様な大きいクッションを股で挟み骨盤を少し傾ける。

もしくは、大きいクッションを背中側に置いて

そこにもたれた状態（半分、仰向け）も良いと思います。

うつ伏せで寝る場合は

顔が埋まってしまうので胸のあたりに枕を置くと呼吸もしやすくなり

首も楽になります。

また、股関節（骨盤）の部分にも低めのクッションを引くと腰の痛みが出にくくなります。

そして寝るときに枕以外に気を付けたいのが、寝返りです。

寝返りは眠っている間に無意識に行う活動です。

大人では、一晩に大体20回前後寝返りをしているようです。

寝返りには血行を促進し、

体温を調節する働きや、

寝具内の温度を調節する働きがあります。

また、体圧が一カ所に集中しないように

寝具に身体があたる位置を変える効果もあります。

この他にも筋肉の疲労を解消したり、

背骨の歪みを矯正したりする役割もあるといわれています。

寝返りをすることは、

良い眠りをサポートするのに必要なのですが、

筋肉が凝り固まっていると

身体の可動域が狭くなるので寝返りが出来にくくなります。

特に肩周り、腰周りの筋肉が硬くなると寝返りがうまく出来なくなります。

そこでオススメしたいのが寝る前のストレッチです。

寝る前にストレッチをすることで、

筋肉を和らげ、血行を良くするほか脳の前頭葉ではアルファ波が増加します。

そして心身のリラックス効果を生む副交感神経が活性化しはじめます。

副交感神経が活性化すると質の良い睡眠にもつながります。

一番注意していただきたいのが、

寝返りの打てない環境で寝る事です。

寒くなると温かい「こたつ」で寝る方もおられますが

こたつではうまく寝返りを打てません。

また、ソファやテレビを見ながらというのも寝返りをしなくなるので要注意です。

寝る時の工夫や場所を少し変えるだけで安眠できるようになります。

是非、お悩みの方は試してみてください。