長時間座ることで起る腰痛
70代 男性
鍼治療をご希望ということで来院されました。
症状は、腰の痛み。
1週間ほど前に、年賀状を書くために座っていたら腰が痛くなったとの事です。
歩行時の姿勢が、軽く膝が曲がり、骨盤が後傾し腰が曲がっている状態です。
動作は、腰をそらす動作で痛みが強くでています。
腰をそらす動作の時に、膝がさらに曲がり、腰を伸ばすことができなくなっています。
おそらく日頃から、骨盤が後傾した姿勢で腰椎の前弯がなくなっている中で、
座って作業をしたために痛みが出たと考えられます。
骨盤後傾の特徴は、仙骨と腸骨の仙腸関節部の圧が下がり、骨盤が不安定になります。
骨盤から背骨は正常であれば、軽度前傾し腰は前弯といって反る状態になっています。
骨盤が前傾すると、仙骨も前傾し、仙腸関節部に適度な圧がかかることで安定する構造になっています。
骨盤が後傾する事で、安定感を失い、それを補う為に股関節外旋筋の負荷が高くなり痛みがでます。
治療は、まず腰が丸くなって伸びなくなっているので背骨間の動きを良くするために、
背中から腰の範囲にある、椎間関節部に鍼をしていきます。
関節部に鍼をするといっても、その周囲の筋肉に鍼を行ない、
筋肉が動きやすくするという意味です。
続いて、股関節外旋筋の負担が大きく、筋肉が硬くなっているので、
お尻にも鍼を加えていきます。
ここまでは、単鍼といって鍼を刺してすぐ抜いて次の場所へという感じで行なっていきます。
鍼を通して筋肉が緩んでいく感覚があるので、それを感じたら
多裂筋、腰方形筋、仙腸関節部に鍼をして置鍼(鍼を刺したまま)します。
鍼をすると身体にある痛覚受容器に働きかけて痛みを抑制させる効果があります。
今回の方は、ここまでの治療を行ないました。
さらに、痛みを改善していくには、脚や背中の筋肉を鍛え骨盤を前傾させて骨盤を安定させる必要があります。
パーソナルトレーニングがご希望であれば、筋力をつけて身体を改善していくことが可能です。
当院では、身体の痛みの改善、痛みの無い身体さらに痛みが出ない身体をめざします。
ご希望に応じて、当院でできる事を提案していきますので、お悩みの方はご相談ください。
姫路の鍼灸治療・パーソナルトレーニング、吸い玉治療はふくもと鍼灸整骨院にご相談下さい。
院名:ふくもと鍼灸整骨院
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2022.12.20