ハムストリングスの肉離れ

40代　男性

ソフトボールのコーチで

ノックを打った際に、左の太ももの裏に痛みが強く出た

との事で来院されました。

来院されたのは、痛みが出てから二日後で

足を引きずりながら、歩かれていました。

運動中に筋肉に痛みが強く出た場合

肉離れの可能性が高いです。

今回も同様で、腫れと熱感があり圧痛もあります。

受傷から二日たっていますが、内出血はありません。

筋力テストを行うと、右足の3割程度です。

圧痛の範囲が広く

歩く際に、足を引きずるほどの痛みですので

広範囲の肉離れが起こっています。

内出血が無いため深層の筋肉で起こった可能性が高いです。

治療は

アイシングを行いながら、バンテージでしっかりと圧迫を行います。

15分行い、感覚が鈍るまで冷やします。

次に超音波をあてていきます。

今回は、腫れも圧痛もあるので、温熱効果は無効にして

振動を与えて行きます。

超音波は骨折や捻挫、肉離れに効果的で

治癒の期間を30％～40％早めると言われています。

最後にテーピングで圧迫と筋肉の補助を行いました。

それで三日後にもう一度来院してもらい

患部の状態を診ていくと、

手のひらぐらいの内出血が出てきていました。

受傷二日後に内出血がなかったので、

内出血はもう出ないだろうと思っていたのですが

意外でした。

内出血が出てきたものの痛みは軽くなったそうで

超音波、テーピングを引き続き行いました。

さらに四日後に来意してもらうと

内出血はまだまだ残っていますが

圧痛もほぼ消えて

歩く時に痛みは無いようです。

筋力を左右比べると、まだ8割ぐらいですので

激しい運動は数日控えてもらうようにお伝えしました。

後は、日にち薬と判断し、これで治療は終わっています。

もうすぐ新学期が始まります。

新型コロナウィルスの為に、学校が休学となり

部活も休み、、、、、

そんな中、いきなり練習をしてしまうと

肉離れになりやすくなります。

休んだ間、筋力は低下し、パフォーマンスも落ちています。

まずは自分の身体の動きをチェックし

無理の無いメニューで身体を作っていきましょう。