スポーツによる肩の痛み【剣道】

中学3年生　男性

中学の剣道部に所属しており

前日から首～左肩にかけて痛みがあるとの事で来院されました。

本人に心当たりは全くなく

お母さんはスマホのし過ぎと言われていました。

肩の具合を診ていくと

筋肉の状態は大変良く、しっかりと筋肉がついていて

柔らかい筋肉をしています。

スマホや姿勢不良で痛みが出ている場合は

筋肉が非常に硬く緊張しているので、

お母さんが言われていた,スマホのし過ぎではなさそうです。

問診を詳しくしていくと

剣道の強豪中学校へ通って、来年の春からさらに高みを目指して

全国レベルの高校へ進学するそうです。

その為、練習もかなりきつく自主トレも頑張ってやっている様です。

原因はその自主トレにありました。

自主トレは素振り500回、腕立て伏せ50回～60回をやっているそうです。

肩の状態は、左肩甲骨が拳上（上に挙がっている）し、

肩の位置が左側のみ上がっています。

これは、腕立て伏せをする時に、回数を重ねていくとフォームが崩れている証拠です。

利き手である右側はしっかり50回耐えられていますが、

左側がやっている最中に逃げてしまい、

首をすくめるような力の入れ方になってしまっています。

その結果、左側の肩甲挙筋部が緊張して左肩甲骨が拳上し痛みがでています。

治療は

肩甲挙筋の緊張をとって、肩甲骨の調整を行いました。

さすが、名門高校の剣道部に入部するような選手ですので

筋肉も柔らかく、姿勢も良いので痛みは治療後、すぐに取れました。

後は、腕立て伏せの時のフォームを指導して終わりました。

追い込んだ練習は、強くなる為に不可欠ですが

何事もフォームが肝心です。

幸い、今回は軽度で済みましたが

知らず知らずのうちに悪化している可能性もあります。

心当たりのない痛みでも、しっかりと問診を行い判断していきます。

お困りの方は、是非ご相談ください。