運動すると気持ちがいいのはどうして？

最近は、日中はぽかぽか陽気で、散歩に出やすくなりましたね。

ウォーキングをしたり、いつも車で行く近場のお店に、自転車で行ってみたり。

こうした運動をしていると、次第に、体もぽかぽかして、

『気持ちいいなぁ～』と、心がリラックスします。

こういった、運動によるリラックス効果はどのようにして生まれるのか。

今日はそのお話をしようと思います。

運動を始めると、脳にはストレスという信号が点きます。

心臓の負荷が増えると、次第に脳は、この敵と戦うべきか、

それとも逃げるべきか、の選択をします。

その際、エルドルフィンという化学物質が分泌され、

ストレスを最小化し、さらに高揚感を促してくれます。

そして、このストレスから、自分の体と脳を守ろうとして、

BDNF（脳由来神経栄養因子）というタンパク質を分泌します。

このBDNFは、リセットスイッチのような働きをしてくれます。

なので、運動したあと、気持ちがリラックスして、

物事がクリアになったかのように感じるのです。

では、気持ちいいなぁと心がリラックスするのは、

どのような運動を、

どれぐらいすれば得られるのでしょうか。

この、２つの物質をフルモードにするためには、

激しい運動をしなければいけないわけではありません。

とにかく、『最初の２０分』に集中することなんです。

普段、デスクワークなど、動くことが少ない人は、

動き始めて最初の２０分が、健康に最も効用があります。

この時間が肝心で、病気のリスクを減らすこともできます。

体があたたまり、少し汗ばむ程度の運動をしましょう。

ウォーキングや軽いランニング、サイクリングやダンスなど、

１回にたくさんではなく、２０分を目安に毎日続けましょう。

運動することは、健康の維持にもよく、

心のリラックスにもなる、生活の要となる習慣です。

運動を習慣化させることは容易いことではないかもしれません。

ですが、成長にもつながる一番近い道のりと言えます。

これまで運動という運動をしてこなかった人や、

長い間運動から遠ざかっている人は、

今すぐにでも始めてみてはどうでしょうか。

始めるには、とてもいい季節だと思いますよ。