膝の成長痛
本日は子供の膝に痛みについてお話します。
子供の膝の痛みといえば、
オスグッド病が挙げられます。
オスグッド病とはいったい何なのか?
成長期には骨は速いスピードで伸びていきます。
1年で10cmも背が伸びるというのも珍しくありません。
しかし、筋肉の長さはそんなに伸びません。
しかも、スポーツをしている子供は
筋肉が肥大(太く)し、硬くなりやすいです。
そうなると、筋肉は骨に付着しているので、
その骨の付着部に炎症が起こり痛みが出てきます。
身体の各部でこのような事が起こり成長痛といわれます。
一番、骨が伸びる大腿骨の所でそれが好発するので
それによる痛みをオスグッド病と言います。
痛みのでる部分は、膝蓋靱帯付着部である脛骨粗面部、
お皿の下縁から、指2本分ぐらいの所です。
成長痛の治療で一番重要なのは、
筋肉が硬くならないようにすることです。
筋肉は細胞分裂を繰り返し、成長していきます。
骨の成長に追いつけば、痛みはなくなります。
その過程で、筋肉が硬くなってしまうと、
筋肉の付着部に引っ張る力が強く加わり、痛みも強くなります。
髪の毛を引っ張ると、毛根部が痛くなるのと同じです。
具体的な治療は
痛みや腫れの程度にもよりますが
筋肉の付着部はアイシングを行います。
アイシングを行いながら、
大腿四頭筋(ふとももの前側の筋肉)をストレッチして筋肉の強ばりを取っていきます。
また、股関節や膝関節、足関節が硬い方は
膝の負担も大きくなりますので、その部分も治療が必要な場合もあります。
スポーツをしている方は、
腫れがある場合は、練習禁止
腫れがなく、負荷がかかると痛む場合はテーピングで練習可能
といった感じになります。
また、バスケットやバレーボールなどのジャンプが多い競技は、
膝の負担が大きいので、腫れがなくても練習は休む方が良いでしょう。
無理に練習すると、ひどい場合は剥離骨折なんて事も起こります。
成長期痛だからといってほっておくと
せっかくの短い学生生活の部活動が
痛みで参加出来ないという事にもなってしまいます。
痛みが軽い内に治療を行い、
学生生活や部活が満足に行えるようにしていきましょう。
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2021.10.04