五十肩、夜も眠れないひどい痛み
50代 女性
数週間前から肩の痛みが続き
そのうち治ると思っていたら
痛みが強くなり、夜も眠れないぐらいの痛みなったとの事。
この方、2年前に当院で右肩の治療を行いました。
この時も同じような状態で、肩が挙らず夜間の痛みが強く出ていました。
今回は反対の左肩の痛みです。
典型的な五十肩で、屈曲、外旋、外転の制限が強いです。
もちろん服を着るときや、腰を後ろに回す動作で痛みは強くなります。
武道をされている方なので、筋肉質ですが
背骨のS字湾曲がきつく
背中は丸くなり、腰はきつく反っている状態です。
肩の挙りが悪いので、首をすくめて腕を挙げる代償運動により、
首と肩甲骨をつなぐ肩甲挙筋が非常に緊張しています。
また、三角筋前部線維、小胸筋の緊張も強く肩の伸展で痛みが強く出ます。
そして、棘下筋、小円筋の萎縮が強く、外旋動作が出来なくなっています。
このようにきつく症状が出ている場合は、
緊張している筋肉を緩めて、
ストレッチを行い可動域を少しずつ広げて行く必要がありますが、
痛みで眠れないので、そこをまず治していく必要があります。
睡眠というのは、肉体的、精神的にも休息し筋肉の状態を良くします。
それが、うまくできないと筋肉も強ばり身体が休息できません。
筋肉や関節にアプローチして緊張を緩めていくと夜間痛が取れる場合がありますが
この方の場合はそれでも取れなかったので円皮鍼を使いました。
円皮鍼というのは小さいシールに0.数ミリの鍼が付いているもので
2~3日間、貼ったまま過ごせます。
一番大事なのは貼る場所です。
どこの経穴(ツボ)に貼るかを見極める必要があります。
今回は、経絡治療の絡穴と原穴を使いました。
一般の方は、ツボというと「○○に効くツボ」というイメージがあると思います。
ですが、本来はその痛みの場所や種類によって
どのツボを使うかというのは違います。
数ある経穴(ツボ)ですが、分類がいくつかあります。
5要穴といって
原穴、郄穴、絡穴、募穴、兪穴と分類されています。
今回はその中の絡穴、原穴を使って円皮鍼をおこないました。
筋肉の緊張や拘縮が強いので可動域はまだまだ改善しませんが
円皮鍼をすることで夜間の痛みが10から4ぐらいになったといわれました。
五十肩による夜間痛は
電気カーペットなどで肩を冷やさないようにすると痛みが和らぎます。
そして今回の治療のように、円皮鍼でツボを刺激することで痛みを抑えることも可能です。
五十肩や腰痛で夜も眠れないとお悩みの方は、是非ご相談ください。
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2021.10.28