めまいの鍼治療

40代　男性

10日前から朝起きる時と夜、布団に入って横になった時に

めまいが起こるとの事で来院されました。

鍼治療をご希望です。

めまいは回転性の物で、起床時と寝る時に数十分間ぐるぐる回るという症状です。

仕事が忙しく、力仕事もあり精神的にもストレスがかかる日が多いという自覚もあるようです。

めまいが起こる前に肩や首、背中が凝る感覚があったそうです。

ストレスと疲労からくる一時的なめまいで「肝」の機能が悪く

頭部の方に気血が登りすぎていると考えます。

治療は、まず肩や首のコリを狙って鍼を打っていきます。

コリに鍼がささると響きと呼ばれる鍼特有の刺激があります。

鍼を打つときにその感触を確かめながらコリを取っていきます。

狙って行くツボは、天柱、風池、完骨で後頭下筋部のコリを取っていきます。

また、肩井、肩外兪、その周りの硬くなっている場所に鍼をしてコリを取ります。

心兪、隔兪、肝兪、腎兪、三陰交、太渓、復溜へ置鍼（鍼を刺したまま１５分ほど置く）し

「肝」と「腎」の働きを改善させて、血が全身に回るようにしていきます。

1回目の治療でめまいは軽くなり、めまいの時間も短くなったそうです。

2回目の治療で就寝時にめまいがするだけになり、

3回目の治療で数秒間のめまいで治まるようになったとのことです。

完全に取るには、もう少し治療を進めていく事が必要ですが

日常生活が苦にならない程度におさまって良かったです。

めまいというと、脳が原因で起こる可能性もあるので

脳の精密検査を受けるのが好ましいです。

ただ精密検査をしても以上はなく、めまいだけが起こるという方もいます。

軽度であれば、今回のようにすぐに治る事もありますので

お困りの方はご相談ください。