坐骨神経痛にならない椅子の座り方
デスクワークで1日中座りっぱなしだったり、
同じ姿勢で長時間いることは、脂肪がつきやすくなる、といったデメリットのほか、
腰痛などを引き起こすことも多いのです。
少し腰が痛いだけとケアをせずにいると、ぎっくり腰を起こしたり、慢性の腰痛になったりすることもあります。
さらに注意したいのが坐骨神経痛です!
坐骨神経痛になると、お尻や膝などにしびれを感じるようになってしまいます。
今回は、坐骨神経痛にならないための予防法についてご紹介します。
坐骨神経痛になると起こる症状
坐骨神経痛の坐骨とは、お尻の骨の部分のことを指しており、イスに座った時に面している部分になります。
坐骨神経はお尻の奥の方にあり、骨盤の中を通って足の先に向かって1mほど伸びている神経のことです。
そのため、症状は、お尻、太ももの裏、膝裏、太ももの外側、足の甲にまで及ぶのです。
さらに、鋭い痛み、しびれ、ふくらはぎの張り、圧迫されているような感覚、
冷たい・熱いなどの症状が一部にあったり、足全体に起こったりすることもあります!
ヘルニアが坐骨神経痛の原因となる
しくみとしては坐骨神経が圧迫される、炎症を起こすと痛みやしびれが起こります!
坐骨神経は長くて太いため、
症状が起こっている部分がどのように障害を起こしているかによって原因が異なります。
坐骨神経痛を引き起こす原因となる疾患には次のようなものがあります。
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎分離すべり症
・腰椎変性すべり症
・梨状筋症候群
・脊椎が骨盤の腫瘍
・妊娠
中でも20~30代では腰椎椎間板ヘルニアがもっとも多く、
50代以上の人に多く見られるのが腰部脊柱管狭窄症となります。
妊娠中はホルモンの分泌が影響し靭帯がゆるみやすくなり、
腰や骨盤を支える筋肉が衰えることがあるのです。
そのせいで坐骨神経が圧迫されることがあります。
坐骨神経痛を起こす要因となる腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの疾患は、
加齢による影響も多いですが、悪姿勢によるものも多くなります。
悪姿勢によって同じ部分に負担をかけ続けることで、
背骨の関節や椎間板がダメージを受けてしまい、坐骨神経痛が起こってしまうのです。
坐骨神経痛を起こさないための簡単にできる予防方法
坐骨神経痛にならないためにも、予防をすることが必要です!
どのような予防法があるかご紹介します。
体操やストレッチで姿勢のバランスを整える
背骨の関節や椎間板への負担を軽くするには、バランスの取れた姿勢が大切です。
そのためには、筋肉の柔軟性を高めて背骨を自然に支えられるようにすることが必要となります。
○簡単にできるヨガの[山のポーズ]
・足を肩幅に広げます。この時左右の足の位置がきちんと並行になっているか確認する
・顔は正面を向き、背筋を伸ばす
・頭のてっぺんが天井に引っ張られるイメージで立つ
・体重が両足に均等にかかっていることを確認する
・深呼吸をゆっくりと5回行う
体のバランスを整えるヨガのポーズの中でも簡単にできるポーズとなりますが、
左右のバランスが取れていることが重要です。
○背中と腰を伸ばすストレッチ
・正座をして座る
・床に両手をつき、少しずつ前にずらしながら、頭を下げ、背中と腰を伸ばす
・ゆっくりと元の姿勢に戻り、数回繰り返す
繰り返すことで、腰回りの筋肉と背中の筋肉をほぐすことができますよ。
坐骨神経痛を防ぐイスの座り方
イスの座り方によっては坐骨神経痛を悪化させることになってしまいます。
特に長時間座っていることが多い人は、座り方に注意が必要です。
・お尻は背もたれに付くくらい深く腰掛ける
・アゴを引いて背筋を伸ばる
・お腹に力を入れると腰への負担を軽減する
・左右の坐骨に均等に力が入るように意識する
・膝頭と足の親指も一直線になるようにする
浅く腰掛けることで、猫背の原因になるため注意しましょう!
イスに座る際には、姿勢に注意して座ることが大事です。
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2020.07.10