首寝違えたような痛み
30代 女性
子供と公園にいって、子供が遊んでいるのを見守っていたら、
首が固まったような感じになり、首を動かす事が出来なくなった。
その夜、寝ている時に痛みがどんどん強くなり
眠れなくなったとの事で来院されました。
痛みは特に、左肩、背中、首にあり、
伸展(上を向く)、右回旋(右を向く)がまったく動かせない状態です。
横になるときに頭の重みが首にかかる角度になると強い痛みがでて、
手で頭を支えながらでないと横になれない様子です。
このように痛みが強く、動きの制限が多い場合は、
首だけの問題でなく、背中、肩にも問題があります。
この方の場合は、
背中の僧帽筋と呼ばれる大きい筋肉が非常に硬く筋膜の癒着が感じ取れます。
また肩甲挙筋という、肩甲骨を首の骨をつなぐ筋肉も硬く、
小胸筋、胸鎖乳突筋、後頭下筋といった、
頭、首、背中にかけて付いている筋肉全体がガチガチに硬くなっている状態でした。
そして、それらの筋肉が硬くなり動きが悪い状態なので、
頸椎7番~胸椎1番の関節がスムーズに動かず、痛みと圧痛があります。
普段から肩こりがひどく、常に凝っている状態との事です。
仕事は事務仕事で、身体を動かす事は少ない。
子供が小さいので抱っこする事も多い。
以上の事から
コリにより筋肉内の血流が悪くなる
疲労物質が溜まり、筋肉も硬くなる。
動かす事も少ないので筋膜同士が癒着し痛み出現。
また、頸椎(首の骨)の湾曲が無くなり、ストレートネックになっています。
その為、頸椎の一番下の7番目と胸椎の1番目の関節に負荷がかかるために
この部分に痛みが強くでています。
治療は
まず、浅層の筋肉から緩めていきます。
ある程度、筋肉が緩んで来た段階で、
筋肉をつまむようにようにして筋膜リリースを行ないます。
これをすることで、
1層目にある筋肉と2層目にある筋肉がそれぞれ動きやすくなるので、
可動域を上げるのに有効です。
それぞれ筋膜同士が癒着していると筋肉の動きが悪くなるので
筋膜を剥がし、それぞれの筋肉が収縮しやすいようにしていきます。
つぎに、肩周り、特に肩甲骨の可動域をあげるストレッチをしていきます。
本人も自覚が無かったようですが、肩の動きが悪くなっています。
この方の場合とくに胸側の筋肉(小胸筋)が緊張し動きを妨げていました。
そして、頸椎の調整をして、
ストレートネック気味になっている骨に牽引をかけながら可動域を広げて行きます。
1回目の治療では首の可動域は少し広がる程度で圧痛及び
頭を持ち上げる動作で痛みがでる状態でした。
2回目の時は、可動域はさらに広がり、
横になるときに頭の重みで首に痛みが出る事は無くなりましたが圧痛は残っています。
3回目の時は、可動域はほぼ正常で肩の挙りもスムーズになり、
圧痛も消えている状態でした。
若干動きに抵抗感はあるようですが、
筋肉の張りは無くなりや肩の動きはスムーズになって
圧痛も取れたので、日常で行なうストレッチを指導して治療は終わりになりました。
この方のように、はっきり原因がなくとも日頃の疲労の蓄積や
反復動作の繰り返しにより痛みが突然出現する場合があります。
このような時は、痛み止めの薬を飲んでもすぐに痛みが出現するのが特徴です。
心当たりのある方は是非ご相談ください。
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2022.04.06