転倒による怪我
60代 女性
自転車で走行中、
正面から来る自転車を避けようとした際に転倒
右上腕部、頚部、背部が痛いとのことで来院されました。
受傷した翌日に整形外科で受診し
レントゲンでの検査では異常がなかったようです。
痛みが出てきたのは、その翌日からで、
徐々に痛みが強くなり、
呼吸をすると背部から首にかけて放散痛がでてきたようです。
一番痛みが強い頚部から診ていきます。
可動域は正常で、放散痛や神経痛はありません。
筋力テストは6段階中4番目(MMT4)で
頭を持ち上げることが出来ない状態です。
(寝転んだ状態で、頭を持ち上げると痛む)
上腕部は内出血が広がり、上腕全体にでて、腫れがあります。
背部は寝返りを打つ際に痛みが強く、回旋時に痛みが出ます。
このような、転倒や事故の際は
受傷直後より数日たってからの方が痛みが強くなる場合が多いです。
転倒した際に、無意識に受け身を取ろうとします。
頭が重いので、打った衝撃で頭が振り子のように振られます。
その際に、振られすぎると神経を傷つけたり、
頭部を打ち付けてしまうために
体中の筋肉を収縮させて、守ろうとする反射が起こります。
この反射で打ち身から身を守ろうとするのですが
筋肉が強く働くので、筋肉を痛めてしまうのです。
火事場の馬鹿力と同じ原理です。
受傷直後は交感神経が優位になっているので痛みは感じにくいですが
筋肉の痛みは遅れてやってきます。
ですので、受傷直後より数日たった方が痛みが強く出てくるのです。
治療は、打撲痕のある上腕部はアイシングでしっかり冷やします。
筋肉の収縮が強い頚部から背部は
副交感神経を優位にさせて、
ゆっくりと緊張を取る手技を行って行きます。
今回の患者様は、細身で筋肉量が少ないので
痛みが取れるまで少し時間がかかると思います。
出来るだけ早く治るように治療を進めていきます。
皆様お出かけの際はお気をつけて!!
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2020.03.27