膝に水が溜まる。

膝の痛みで、治療にこられた方との会話で、

「膝に水がたまってる？」

と聞かれる事が多いです。

そして、膝に水が溜まると

注射して抜かないといけないと思っている方が多いです。

当院は、整骨院ですので注射して水を抜く事は出来ません。

しかし、水が溜まっているからといって、

必ず抜かないといけないわけではありません。

膝の水というのは滑液といって関節内にある潤滑油の事です。

関節の周りを覆っている滑膜から分泌されます。

正常であれば透明で黄色っぽい色をしています。

これはどの関節でも、ある一定量はあります。

関節をスムーズに動かすために必要なものですが

関節の摩擦が高くなると関節を守るため、

潤滑油がより多く分泌されます。

この状態が、水がたまった状態です。

この時に水をぬいてしまうと

関節部の摩擦が高くなり炎症がどんどんひどくなってしまいます。

ですので、水が溜まると水を抜いてしまうというのは

必ずしもいいとは言えないのです。

注射で抜く方がいいのは

炎症がひどくなり潤滑油の中に血が混じっていたり

潤滑油が濁っている場合です。

いわば、滑液に不純物が混ざっている状態で、

本来の関節の動きをスムーズにする為の機能が無くなっています。

このような場合は、滑液を抜いてその代わりにヒアルロン酸を入れる事で

不純物を取り除きます。

当院の治療は、

腫れがある場合は、アイシングとテーピングを行ない、

膝関節の炎症を抑えます。

ある程度、腫れが引いてきたら、

超音波という機械をあてていきます。

超音波というのは、

音波で振動を与えて身体の深部を温めたり、炎症を抑える効果があります。

緊張している筋肉や血管に音波があたる事で、

血流がよくなり筋肉が緩み、滑液の分泌や吸収が促進されます。

そして、膝を曲げる、伸ばすという動きは

膝蓋骨（お皿）の動きも重要になっていきます。

膝に痛みのある方は、

太ももの外側の筋肉が緊張し、

内側の筋肉が弱っている事が多く、

膝蓋骨が外側に引っ張られています。

太ももの外側の筋肉を緩めて、膝蓋骨の動きを正常に戻します。

そして、太ももの筋力が弱っているので、

パーソナルトレーニングをオススメしています。

筋力が付いてくると、関節は安定して動かす事ができるので、

痛みが無くなる、もしくは軽くなる方が多いです。

注射にずっと通っているけど、痛みが取れない方や

腫れはないけど、痛みがある方は是非ご相談ください。