膝がポキポキ音がするのは大丈夫??
普段、屈伸運動をしたり、落としたものを拾う時に、ひざを曲げたら、「ポキッ!」と、ひざが鳴るとき、ありませんか?
まずは、どうして膝を曲げた時に、ポキッと音がするのか?!
それは、「気泡が弾ける音」なんです。
これは、手の指の関節を自分でポキポキする人、いますよね。
それと同じなんです。
関節には、液体(関節液)がたくさんあります。
これは潤滑剤のようなもので滑液とよばれます。
その関節液があることで、関節が動くときに、軟骨を保護して摩擦から守ってくれます。
しかし、曲げるなどの急な動きをすると、関節液も偏ったり、急に変化するので、気泡ができます。
その空洞にたまった泡がはじける音が、ポキッとなる正体です。
なので、ポキッとなることは、生理現象なので、特に心配はいりません。
動かした瞬間にポキッと1回なる分は問題ないですが、動かす度にポキポキと鳴ったり、こすれるようなボリボリ鳴るような場合は注意が必要です。
これらは、『変形性膝関節症』や筋肉が擦れて炎症を起こす可能性があります。
変形性膝関節症とは、関節のクッションである関節軟骨が、関節を繰り返し使うことで、関節軟骨がすり減り、関節内に炎症が起きて、関節が変形し痛みが生じます。
加齢と共に細胞の弾性が低下するので、年をとると変形は起こしやすくなります。
症状が悪化してしまうと、変形が強くくなると共に痛みも激しくなります。
痛みが強くて歩けなくなると人工関節を入れる必要があります。
ひざの関節には常に体重の4~6倍の負荷がかかっています。
なので、肥満の方は特に、ひざへの負担も大きいことから、
変形性膝関節症になりやすいと言われています。
さらに、猫背の方は普段歩くときに、
膝への負担が大きくなっていますし、
O脚の方は、膝の内側に体重ががかるため、膝の
内側の軟骨がすり減り、傷つき痛みが発生しやすくなります。
では、変形性膝関節症の予防はどうすればいいのか。
膝の周囲の筋肉、とくに太ももの前にある
『大腿四頭筋』を鍛えることが、
大切です。
大腿四頭筋は、
・大腿直筋(だいたいちょくきん)
・外側広筋(がいそくこうきん)
・内側広筋(ないそくこうきん)
・中間広筋(ちゅうかんこうきん)
の4つの筋肉がお皿についています。
主な働きは膝を伸ばす動作です。
大腿直筋だけは2関節筋と呼ばれ股関節を曲げる働きがあります。
この筋肉は、非常に強力な力があり、
膝関節の安定化に最も重要な筋肉と言われています。
4つとも大事な筋肉なので、しっかり役割を果たせるよう
鍛えていくことが必要になります。
また変形の初期は膝が伸ばしにくかったり、
真っ直ぐ伸ばしてるつもりが伸びていない、
という症状がでます。
これらはふくらはぎを伸ばす事で改善していきます。
まとめ
膝の動きでポキポキと音がなる方は
太腿の前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えて、ふくらはぎをストレッチする事が効果的です。
次回はそのやり方について説明します。
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2021.03.22