寝れない背中の痛み
60男性
右肩から背中(肩甲骨の内側)にかけての痛みで来院されました。
症状は、右頚部から右腕にかけて鈍痛があり
夜間、寝るときも背中が下側になると痛みがあり
寝むれない日が続いているとのことです。
肩の可動域は狭くなっており、
肩の屈曲が正常可動域180度のところ160度でした。
(バンサイをした時に腕が耳に付かず、まっすぐに挙がりきらない状態です。)
五十肩のように、関節部に痛みが無く
肩の筋肉に痛みがでています。
仕事柄、バイクに乗っている事が多く
ストレスも溜まり、なかなか寝付けないそうです。
痛みの原因は、
長時間同じ姿勢でいる事。
睡眠不足による身体の休息が取れていない事。
これらによって、交感神経が高まり、
筋肉や神経が過敏になる為に痛みがでてきます。
またこの方の場合、
頸椎の湾曲が無くなり、
ストレートネックになっているのも原因の一つになります。
本来、首の骨は7つあり、それが弓なりに湾曲して繋がっています。
弓なりになることで、頭の重みを分散させる働きがあります。
ストレートネックになると、
湾曲がなくなり斜めに前方へまっすぐとなり、
頭の重さが首の筋肉の負担となります。
治療は、
僧帽筋から行っていきます。
一番、表層にあり大きい筋肉です。
そして肩、肩甲骨の位置を調整する為に
小胸筋、斜角筋、肩甲挙筋、前鋸筋の緊張をとっていきます。
最後に、肩甲肋骨関節のストレッチ、頸椎の調整をして終わりました。
1回目の治療で、腕の鈍痛は無くなり
2回目の治療で、寝た時の痛みは無くなり
3回目の治療で、完全に痛みが無くなりました。
自宅でできるストレッチと
正しい枕の使い方をお伝えして終える事ができました。
今回の方は、早めに治療を終えることが出来ました。
症状が酷い場合は、治療の回数が増える場合もあります。
酷くなる前に、是非ご相談ください。
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2020.08.07