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坐骨神経痛、鍼治療

80代 男性

左殿部(お尻)から下腿外側(ふくらはぎの外側)に

強い痛みを訴えられて来院されました。

歩くのも痛みが強く、横になって寝るのも痛みがでて睡眠が取れないそうです。

自転車は乗れるとの事です。

典型的な坐骨神経痛で、原因は骨なのか椎間板なのか、筋肉なのかの判断する必要があります。

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当院に来られる前に、整形外科を受診しレントゲン検査やMRI検査を行なったそうです。

検査で異常は見当たらず、薬を処方されたそうですが、あまり効果がないとの事です。

レントゲン検査やMRI検査で異常がないということなので、

骨や椎間板が原因ではないといえます。

 

身体の状態をチェックしていくと、

腰椎(腰の骨)の前弯が消失して、逆に後弯している状態。

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それを伸ばそうとすると、激痛が出現します。

股関節の伸展時には殿部から下腿外側に痛みが強く出現し、

股関節軽度屈曲した状態(脚を伸ばしてまっすぐ立てない状態)です。

また股関節の内旋時に下腿外側に痛みが強くでました。

数ヶ月前から、症状が出始め、

軽度の痛みなので日課の散歩は続けていたが、

2週間ほど前に強く痛みが出現し、夜も眠れない日々が続いているそうです。

その他、筋肉の状態や歩き方、姿勢などから痛みを推測していくと、、、、

 

まずは骨盤が後傾し腰椎の前弯が無くなり、胸椎から腰椎までが後弯してしまう。

そうなると、股関節の伸展が制限されるので、

歩く時には、腸腰筋の働きが強くなる。

腸腰筋が働けば、股関節が外旋するので殿部の筋肉が緊張し、

そこを通る坐骨神経が圧迫されて痛みが出現

という流れで症状が悪化してきたと思われます。

 

治療は、まず神経痛が強くでているので鍼治療を行ないました。

腰部のトリガーポイント(圧痛点や放散痛がでる所)、

梨状筋部(坐骨神経が通る筋肉)に鍼を行ないました。

2回の治療で股関節の伸展は可能になり、

横向きでしか寝れなかったのが、うつ伏せ(下向き)も出来るようになりました。

 

神経痛が軽くなってきたので、

腰椎の後弯、骨盤の後傾を調整していきます。

80代の高齢の方なので、

骨の変形も考えられるので完全に戻す事は不可能ですが、

腰椎の伸展が出来るようにはなります。

痛みが強いので、身体中に力が入っているので

背部の筋肉を緩めながら調整をおこないました。

3回目の治療から立ったときに真っ直ぐ立てるようになり、

ご本人にも自覚できるぐらい前傾姿勢が改善されています。

 

後は、股関節を内旋方向に動かすと痛みがでているので

殿筋部にストレッチを加えて筋肉を緩めていきます。

 

立ち姿の姿勢が良くなり、歩行時に脚が真っ直ぐ出るようになれば

坐骨神経への刺激がなくなるので、神経痛は取れていきます。

 

今回は症状がかなり悪くなった状態で来院されましたが

症状が軽い時に治療を行なえば、強い痛みが出なかったと思います。

整形外科での検査は骨や椎間板の異常がなければ、

「ほっておけば治る」

という診断になります。

しかし、生活習慣や歩行時の癖がそのままであれば、

痛みはどんどん強くなってしまいます。

今回の例では、それが強くでた症例となります。

 

自分では気づかない癖や姿勢が、思わぬ痛みにつながる事があります。

当院では、痛みを取る治療以外にも

筋力を上げるパーソナルトレーニングや

姿勢を正しく調整するメニューや

日々の疲れや疲労を取るコンディショニングも行なっています。

 

お困りの方は、是非ご相談ください。

 

 

 

姫路の鍼灸治療・パーソナルトレーニング、吸い玉治療はふくもと鍼灸整骨院にご相談下さい。


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2022.05.30

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