股関節の痛み、歩幅が狭くなる原因
60代 女性
半年前から寝返り時に左大腿部(太もも)に痛みが出現し、
イスから立ち上がる際や段差を登る時に脚が上がりにくくなり、
力が入らないとの事で来院されました。
以前は、整形外科にて治療を行ない注射もされたようですが、
効果が現れること無く当院を受診されました。
痛みが強そうな歩き方でしたが、8年ほど前に脳出血となり、
左半身にしびれが残るようです。
動作確認をしていくと、
腰の伸展(後ろに反る)動作で痛みが誘発し体を伸ばすのが出来ない状態です。
鼠径部に圧痛があり股関節の伸展が出来ません。
痛みが出現した経緯を考察すると
麻痺による筋力低下
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片足で体を支えられない為、歩行時の歩幅が狭くなる
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歩幅が狭くなると、股関節の伸展がないので腸腰筋という股関節の前面にある筋肉が働き脚を前に出そうとする。
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バランスを取るために上半身が前かがみになる
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腸腰筋が疲労、硬くなる
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体を伸ばしたり、捻ったりすると腸腰筋が伸ばされて、周囲の神経が圧迫し痛みが出現
こういう状況だと考えられます。
このような症状は、麻痺がある方だけでなく筋力やバランス感覚が低下した方にも見られます。
治療は、
まず背中から腰が前傾姿勢になっているため、
硬くなり背骨の可動域を狭くしているので筋肉の緊張を緩めていきます。
この時に、肩甲骨や方の位置も調整し肩周りの筋肉の状態も良くしていきます。
肩甲骨周りが硬いままだと、五十肩のような肩の痛みも出現する場合があるからです。
背中の筋肉の緊張が解けたら、骨盤の傾きを調整します。
そして、腸腰筋の緊張も取ることで身体も真っ直ぐに伸ばしやすくなり
股関節の可動域も拡がっていきます。
さらに重要なのが、筋力をつけて歩く訓練をすると再発は防げるでしょう。
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2022.06.08